Tatsuki Adaniya(千葉大学/ 千葉大学)
- 留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
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- Hacker Dojo
- アメリカ合衆国
- サンフランシスコ・ベイエリア
- 留学テーマ・分野:
- 専門留学(スポーツ、芸術、調理、技術等)
「安谷屋さんがインドで一番学んだことって何ですか?」「リキシャを値切る交渉術」
第三部では、リキシャを値切るコツについて伝授する。君がもし起業家になりたかったら、この交渉術を学べなければ失敗すると言っても過言ではない。そのコツは三つある。
まず一つ目なのが、現在地から目的地までの従来のリキシャの価格である。その価格を下回ると、リキシャのおじさんは全く話を聞いてくれない。つまり交渉のテーブルにすら乗らないのである。Googleや、道行く現地の人に最適価格を教えてもらう。インド人はまぁまぁフレンドリーだが、道を聞くと「リキシャを呼んであげようか?」という輩には要注意である。あなたは既に交渉のテーブルに載せられてしまっている。
仮に目的地までの理想が100ルピーだとする。もしあなたが日本人の場合、間違いなく200ルピーは請求される。次に大事なのは乗る前にしっかりと値段の交渉をすることだ。そうしなかった場合、初心者のあなたは300ルピー以上請求される。高い勉強代だ。絶対に折れないこと、そして100ルピーの場合は50ルピーからスタートすること。50ルピーというとすぐにそっぽを向ける。そして80ルピーと値を上げる。そうすると向こうが150ルピーだと言ってくる。おめでとう、君はリキシャを君の交渉テーブルに載せることができた。
最後の切り札。それは「現金」である。交渉テーブルに乗らなくても、現ナマを見せてみよう。100ルピーを実際に目の前に見せれば、リキシャは意外と折れる。君の勝ちだ。「リキシャにそんなに値切ってケチだな」と言われるかもしれない。だが、私が学んだのは値切る方法ではない。インド流の交渉術である。バンガロールの情報よりも、坐禅で悟ったことよりも今の経営に遥かに役に立っている。
起業家を目指すあなた。ぜひインドでリキシャを相手に自由自在に値切れるようになろう。