新型コロナウイルスの感染拡大によって緊急帰国: 留学計画の抜本的な変更を余儀なくされる

まるちゃん(筑波大学 大学院/ 日本大学習志野高等学校)
- 留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
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- アフリカ稲センター (Africa Rice セネガルサヘル事務所)
- セネガル
- サン・ルイ市
- 留学テーマ・分野:
- 大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
世界的な流行を見せている新型コロナウイルス(COVID-19)は、2月を過ぎるとヨーロッパ諸国からアフリカ地域に広がり始めました。以前から医療体制の脆弱性が危惧されていたアフリカでは、新規感染者が一桁台の時点から、感染防止対策を徹底し始めました。セネガルにおいても同様に、新規の入国を拒否⇒空港封鎖⇒港・陸路の国境封鎖⇒非常事態宣言発令⇒州間移動禁止⇒夜間外出禁止という動きが1カ月程度で起きました。 このような状況下で、我が国外務省も邦人の安全な生活が保障でいないと判断し、可及的速やかな帰国を要請しました。そのため、筆者も留学半ばでの緊急帰国を余儀なくされ、大使館が用意したチャーター便と商用便を乗り継いで何とか帰国しました。セネガル出国日は、 本帰国要請が出てから1週間後であり、継続中の調査の整理・引継ぎやアパートや携帯電話の解約、帰国後の研究の進め方に関する書類作成など様々なことを同時並行で進めました。本期間は、睡眠をまともにとった記憶がありませんが、夜中まで大使館と電話で調整をしながら、帰国準備を進めた経験は、筆者の危機対応能力を高めてくれたと確信しています。 また、帰国後は、トビタテ事務局が特例措置として設けて下さった、「オンライン学修での留学継続」への変更申請に取り組みました。本変更申請にあたっては、帰国前に急ピッチで取り組んだ今後の研究作業の進め方に関する、研究機関との取り決め文書が留学継続の根拠資料として大変役立ちました。
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