そんな言語が地球にあることも知らなかった言語を半年後に操っているためには?

渡部清花(Jess)(静岡文化芸術大学/東京大学大学院/ 静岡県富士見高校)
- 留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
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- 国連開発計画(UNDP)
- バングラデシュ
- チッタゴン丘陵地帯
- 留学テーマ・分野:
- 海外インターンシップ
バングラデシュの公用語は「ベンガル語」です。 国民の99%がベンガル語を話す国で、私の活動エリアは、先住民族たちが暮らす特別な地域でした。 言語も先住民族語。 暮らし始めて2週間経って気がついたのは、この言葉には文字もないこと。 (正確には昔はあったが消えてしまったということ) せっかくベンガル語の日常会話を学んで行ったのに意味もありません。 とはいえ、文字のない言語なんて学ぶのは生まれて初めてです。 活動をしに行ったのに、朝から晩まで、現地の人たちの会話がひとつもわからない・・・ 最初は文字どおり身振り手振りで生き延びる約3ヶ月。 文字がありませんから、耳で覚えるしかありません。 それでも、毎日毎日聞いて聞いて覚えて使っているうちに、3ヶ月経ったある日、昨日まで音楽のようにしか聞こえていなかったセンテンスが、単語単語に区切れて聞こえるようになったのです。 その日以降、霧が晴れたように言葉がわかるようになりました。 いまは、まったく問題なく聞き、話し、インタビューできます。 とにかく用がなくても現地の人と一緒にいること。 一緒に食べ、話し、暮らすこと。 上達のコツはそれだけです。
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