とにかくリラックスすること、すると自然に音は流れる

池上凜太郎(大阪教育大学/ 三国丘高校)
- 留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
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- マウントテーバー中学校
- アメリカ合衆国
- ポートランド
- 留学テーマ・分野:
- 海外インターンシップ
留学の目標の1つが「英語を上級者レベルまで上達させる」ことでした。留学前まで海外経験がなく授業などでしか英語を話したことが僕にとって、現地での会話は「言葉が生きている」感じがして最初の3ヶ月ほどはただ英語を話せる機会があるだけでとてもうれしかったのを覚えています。そしてこの頃は上手く話せないことがあっても「アメリカにいるんだからそのうち上手くなるだろう」と思っていました。しかし時間が経つにつれて進歩が見えないことに焦り始めました。また出発前に留学経験者から「3ヶ月くらいですっかり話せるようになった」などと聞いていたのでなおさら不安になりました。このままではいけないとひたすら英単語やフレーズを暗記して練習しました。しかし思うように上手く話せるようにはならず、誰かと話すたびにどうしてうまくいかないんだろうと落ち込む日々が続きました。そんなある日、ネイティブスピーカーであるインターン先のメンターの先生がある言葉をかけてくれました。「アメリカの英語は頑張って話そうとしても上手く話せないよ。リラックスした状態で話すためにできたような世界で一番カジュアルな言葉なんだから。ほら、みんなちょっといい加減でしょう?」この言葉を聞いて、ずっと上手に話せるようになりたくてとにかく必死だったことに気がつきました。しかし英語はそんな風に話される言葉ではなかったのです。うまくいかなかったのは当然でした。それ以来とにかくリラックスして音に身をゆだねるように話すようになりました。少しずつ会話中に詰まることは少なくなり、時にはそれまでの鬱憤を晴らすかのように口から英語があふれ出てくるようなこともありました。帰国後もこの感覚を忘れたくなくて英語は継続して練習していますが、いつも心掛けているのは頑張りすぎずリラックスすることです。
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