研究計画の甘さとリスニングの難しさ
安田 裕貴(国立大学法人 千葉大学/ 富山県立砺波高等学校)
- 留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
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- 王立獣医科大学 Structure and Motion Laboratory
- イギリス
- ハートフォードシャー
- 留学テーマ・分野:
- 大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
前述の通り、当初の研究計画がライセンスや実験設備の関係で遂行できなくなりました。当初の実験計画が頓挫した際は、「自分にしかできないこと、今しかできないこと」を自問し、データサイエンスに近いアプローチで研究を継続することにしました。専門外の分野で論文を執筆する際は、些細な表現一つで「勉強不足 (Not well read)」と見なされかねません。そこで、毎日最低一本は関連論文を読む習慣をつけ、分野の作法に適応するよう努めました。その過程で、新しいことを学ぶ楽しさを再発見できました。語学面では、自分より英語が流暢でない研究者も堂々と議論している姿を見て、完璧な語学力よりも、自分の考えをまずは醸成すること、そしてそれを伝えることの重要性を学びました。IELTSなどで測れる能力は日本でも向上できますが、現地での生活を通して、日常会話で使われる細かな語彙や状況に応じた表現の使い分けの重要性に日々気づかされました
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