文化に合わせた指導法

持舘将貴(青森大学/ 私立岐阜済美学院済美高等学校)
- 留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
-
- Boston Rhythmic
- アメリカ合衆国
- ボストン
- 留学テーマ・分野:
- 海外インターンシップ
自分はインターンシップ活動として、1年間新体操ボーイズクラスのコーチとしてやってきました。留学前にコーチをした経験はなく、漠然と自分がどういう風に教えられたかという経験をもとにとりあえず指導してみようと思って最初は取り掛かりました。最初の頃は子供たちも新しい先生がきたぞというような興味深々な気持ちもあり、話しを聞いてくれました。しかし、4回目くらいのクラスになるとふざけ始めたりする子や、練習を簡単に諦めてしまう子が出てきました。そんな状態でも最初は優しく教えるようにしたりしていましたが、段々と毎回毎回特定の子に気を使ったりするのが自分も辛くなり、怒鳴ってしまった時がありました。怒鳴ってようやく話しを聞いてくれる子もいれば、怒鳴られてもういいやと諦めてしまう子がいました。この時社長に、そんな怒鳴ってはダメだよ、もっと楽しませなきゃ。と言われたのですが、自分は日本だったら先生に対してこんなにもリスペクトがなかったり話しを聞かないのはありえないと言い返しました。この時自分は日本のやり方、文化を押し付けていました。社長にここは日本じゃなくてアメリカだよと言われ、自分の指導法を一度見直すことになりました。そして、そもそも敬語が存在しないアメリカでリスペクトを子供に求めるのは確かに違うなと思い、もっとフレンドリーに一緒に体を動かして、練習内容も競争形式を取り入れたりしてやってみたところ、子供たちの自分に対する話しの聞き方が変わり、自分も生徒とともに楽しみながら教えることができるようになりました。こうしてアメリカ文化で育った子供たちに合わせた指導ができたなと達成感と一つ異文化理解ができたと思っています。
続きを見る