留学資金の調達について
森本 拓馬(千葉大学→東京工業大学大学院/ 北九州工業高等専門学校)
- 留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
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- オックスフォード大学 実験心理学専攻
- イギリス
- オックスフォード
- 留学テーマ・分野:
- 大学院進学(修士号・博士号取得)
イギリスの大学に進学することを考えた場合、多くの人にとって留学資金の調達が問題になります。これは大学が海外から来る学生に対し、十分な奨学金を持っていないことに依ります。大学から授業料と生活費の全て、いわゆるfull-scholarshipをもらえる学生もいますが、その数は極端に少なく、多くの学生は日本の財団や他の方法で自主的に調達をしてこなければなりません。 特に博士課程に進学する場合は3年から4年分の授業料と生活費を準備する必要があり、その総額は2000万円にも上ります。 実は私の場合は海外留学の決断が遅く、その時点で応募できる奨学金はほとんどありませんでした。そのことに気づいた時には非常に焦りましたが、結果的に二つの財団に応募することができました。応募した本庄国際奨学財団からは書類審査で不合格通知を受けましたが、幸いにも二十一世紀文化学術財団からは合格通知を頂くことができました。 この奨学金が決まったことで初めの二年間の授業料を支払うことが出来ました。その後オックスフォード大学からも奨学金をいただけることが決まり、これで初めの二年間の生活費を調達することができました。 しかし、残念ながら留学前に調達できた資金はこれだけでした。三年目以降に関しては、大学入学後に新たに奨学金に応募していくしかありませんでした。その後は不安との戦いでしたが、博士課程二年目の始まりに日本学生支援機構から奨学金を頂けることが決まり、これで四年までの授業料と生活費を支払えることが決まりました。 私の経験から言えることは、ありきたりですがとにかく早めの準備です。また準備した書類を周囲に見せ、フィードバックを受けることも重要かと思います。
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