大学生・大学院生向けガイド
美しい自然、サウナ、ムーミン、北欧デザインを代表するブランド、マリメッコなど、注目を集めているフィンランド。幸福度ランキング世界1位に連続して輝くほか、OEDCの実施する学習到達度調査(PISA)で常に上位にランクするなど、生活・教育水準の高さでも知られている。
フィンランドの高等教育機関には学術研究を深めるための「総合大学」と実務経験を重視する「応用科学大学(ポリテクニック)」がある。
総合大学は学士から博士課程まであり、学士・修士号取得までおよそ5年(学士号:180単位/3年間、修士号:120単位/2年間)要する。フィンランドの大学生は修士課程まで取得することが一般的である。一方、応用科学大学(ポリテクニック)は学士号取得の場合、210~270単位(約3.5~4.5年)を要する。その後、関連する業種での最低2年間の実務経験の後、修士課程で60~90単位(約1年~1.5年)を取得すれば修士号を取得できる。
フィンランドの公用語は、フィンランド語とスウェーデン語だが、学士課程のほか特に修士課程では英語による授業を行っている大学も多くある。

①語学留学:フィンランド各地にある夏期大学(季節に関わらず年中開講)などの生涯教育センターでフィンランド語を学ぶ。フィンランド語の入門クラスほか一般教養講座は誰でも申込み可能。ただし、語学留学を目的とした留学へは在留許可が下りないため、滞在期間は最大90日間となる。
②学位留学 (学生・社会人対象):学士号、修士号、博士号などの学位取得を目的として、フィンランドの大学に(入試を経て)正規の学生として入学する。出願はフィンランド国内の大学であれば最大6学科まで併願(studyinfo.fiを通じて出願)ができるので便利。
③交換留学(現役学生対象):在籍大学がフィンランドに交換留学の協定校を持っている場合、交換留学生としてフィンランドの大学に最長1年間留学できる。
④Visiting student &Free Mover:在籍大学にフィンランドの協定校がない大学生(2年次以上)が、交換留学生と同じ条件でフィンランドの大学に6か月~1年間滞在できる制度。実施大学をインターネットで調べて、直接大学に願書を出す。
大学の入学条件
また、修士課程の場合、学士号を取得した者が出願可能。
必要書類
出願時期
◯交換留学の場合:在籍する大学により異なる。
◯Visiting Student & Free Moverの場合:学位留学より数ヶ月遅いものの、出願する大学により異なる。詳細は大学ウェブサイトを参照のこと。
生活費(平均)
滞在先事情・一般的なランチの価格
約250ユーロ(地方都市の場合)~400ユーロ/月(ヘルシンキの場合)
参考資料「海外留学支援サイト」
※海外留学支援サイトに別ウィンドウで開きます。
一般的なランチの価格
ヘルシンキ大学の学食 ランチ
(学割=学生会に加入の場合)2.6ユーロ
(一般)7.8ユーロ
必要な語学力
英語でのプログラムを受講する場合の英語力の目安:IELTS6.0~6.5以上、TOEFLiBT79~90以上
学期制度
授業料(平均)
また、全国的組織である学生会の年間活動費として約80~100ユーロ(健康保険料含)が別途必要(これに加入することで公共交通機関、学食などで学割対象となる。応用科学大学、博士課程の学生は強制ではない)
夏季大学などの短期語学留学の場合:2~3週間で95~220ユーロ(コース内容、レベルによって異なる)
参考資料「海外留学支援サイト」
※海外留学支援サイトに別ウィンドウで開きます。
渡航前に必要なもの
3か月以上フィンランドに滞在する場合ビザが必要。
取材協力「フィンランドセンター」
※フィンランドセンターのサイトに別ウィンドウで開きます。


