留学大図鑑 留学大図鑑

山田葉月

出身・在学高校:
福井県立藤島高等学校
出身・在学校:
福井大学
出身・在学学部学科:
教育学部
在籍企業・組織:


最終更新日:2025年12月08日 初回執筆日:2025年12月08日

「文化」から学ぶ第二言語教育!

留学テーマ・分野:
海外インターンシップ
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • リッチモンド小学校
  • アメリカ合衆国
  • オレゴン州ポートランド
留学期間:
7か月
総費用:
1,650,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 770,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

リッチモンド小学校において、日本語アシスタント教師としてインターンシップを行いました。担当したのは1年生のクラスで、日本語の読み書き指導やアセスメントを中心に、放課後の個別指導やクラス全体への授業を任せていただく機会もありました。リッチモンド小学校は日本人学校ではなく、児童全員が日本語を第二言語として学んでいます。インターンの中で最も印象に残ったのは、児童が日本語の教科書を使わず、「てぶくろ」や「さるかに合戦」といった日本の童話、また「きのこのうた」「もりのくまさん」「きたかぜこぞうのかんたろう」などの童謡を通して、日本語を“文化”として自然に楽しみながら学んでいた姿です。言語だけでなく背景にある文化そのものに触れることで、学習への意欲が高まり、言葉の理解も深まっていると感じました。

留学の動機

小学校での教育実習で、英語を「好き」と答える児童の多くが塾に通っていることを知り、学校での英語教育のありかたに課題意識をもちました。すべての児童が楽しみながら学べる授業のありかたを考えるようになり、第二言語教育の現場を直接見る必要性を感じました。そこで、交換留学ではなく、実際に子どもたちの学びに関わりながら学べるインターン留学を選択しました。

成果

この経験を通して、今後私が小学校教員として英語を指導する際には、文法や語彙の習得だけでなく、「文化的に言語を学ぶ」視点を大切にしたいと考えるようになりました。物語や歌、日常生活に根ざした表現を取り入れながら、児童が言語そのものを楽しめる授業づくりの重要性を学ぶことができました。

ついた力

子どもに寄り添う力

第二言語教育を学ぶ場であっても、公立小学校には多様な背景をもつ子どもたちがおり、授業がままならない場面もありました。教室から逃げ出す児童への個別対応を通して、ただ叱るのではなく、一人ひとりに寄り添い安心感を与える姿勢が何より重要であることを学びました。この経験は、子どもに寄り添う力を培う大きな機会となりました。

今後の展望

春からは小学校教員として教壇に立ち、留学で得た「文化的に言語を学ぶ」という視点を生かして、子どもたちが英語を楽しめる環境をつくりたいと考えています。教室に英語の絵本を置くなど、英語が「授業で学ぶもの」だけでなく、「自然に楽しめるもの」と感じられる場を整えていきたいです。

留学スケジュール

2024年
9月~
2025年
3月

アメリカ合衆国(オレゴン州ポートランド)

インターンの内容や成果は先ほど述べた通りですが、生活面では7か月間のホームステイを通して、マザーやファザーのおいしい料理や、さまざまな場所への旅行など、非常に充実した時間を過ごしました。夕食時の会話では政治や経済といった幅広いトピックが取り上げられ、日常の中で自然と知見を広げることができました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

ニューヨーク1人旅、博物館と美術館を満喫!
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

留学から繋がるストーリー “今、これやってます”

ポートランドで特に印象的だったのは、人々が地域のオリジナリティを大切にしていた姿です。地域イベントに幅広い世代が参加していたり、コーヒー文化が盛んな中でチェーン店より個人経営の店が支持されていたりと、まち全体に“自分たちの地域を育てる”意識が根づいていました。こうした経験から、私もこれまで過ごしてきた福井をよりよい場所にしたいと考えるようになり、現在は福井県のコミュニティスクールにも参加しています。

エキセントリック・カレッジふくい

インターンならではの難しさ

  • 帰国後の進路 : その他(インターンシップなど)

課題が与えられる大学の交換留学と異なり、受け入れ先から見るとインターンは業務さえこなしていればよいため、自身の留学目標を達成するには主体的に学び続ける姿勢が求められました。計画的に動かなければ時間がただ過ぎてしまうという難しさもあり、特に私は月〜金のフルタイム勤務だったため、日々の学びを振り返る時間を確保するのが大変でした。そこで、インターン先で取り入られていることを、日本の教育現場でどのように応用できるかを意識しながら職務にあたり、自身の学びを積み重ねるよう工夫しました。

留学前にやっておけばよかったこと

ホストファミリーとの夕食時の会話は内容が難しく、渡航前にもっと語学力を高めておくべきだったと感じました。また、日本の政治や経済についても、自分でしっかり説明できるように準備しておく必要がありました。

これから留学へ行く人へのメッセージ

何よりもまずは健康と安全が大切です!