留学大図鑑 留学大図鑑

渡邉 優太

出身・在学高校:
大阪府立金岡高校
出身・在学校:
大阪医科薬科大学
出身・在学学部学科:
看護学部看護学科
在籍企業・組織:

・日本の医療や海外の医療には興味があったり、知識があったりします!
・留学に関する相談、質問があったらインスタのDMでメッセージ頂ければ可能な範囲でお答えします。なるべく早く返信しますが、遅くってしまうこともあるのでなるべく早めに送ってもらえると嬉しいです。
・まだ学部生なので大学生活のこととか、留学後の生活の相談にものります!!


最終更新日:2025年09月16日 初回執筆日:2025年09月16日

看護を変えろ!診療看護師の活動を学ぶ

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ミネソタ州立大学マンケート校看護学部看護学科
  • アメリカ合衆国
  • ミネソタ州マンケート・チュルーマン・ロチェスター
留学期間:
1ヶ月半
総費用:
1,600,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 410,000円
  • 大学独自のもの 100,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

日本ではあまり学ぶことが出来ない診療看護師(NP:Nurse Practitioner)の活動について、 本番のアメリカで学ぶことをテーマに留学をした。NPの制度とその仕組みまた、NPの制度が生まれたその背景について環境や時代をもとに調査した。さらに、NPについて臨床の場での働き方や、正看護師(RN:Register Nurse )との違いを病院実習や大学での講義、地域の施設の見学などを通して学んだ。論文や文献では知ることが出来なかった、NPそのものの立場や役割を自分の目で見て、考え、知ることが出来た。また、日本とアメリカの看護や医療制度の違いを理解し、それぞれの問題点や利点を比較しながら日本のNP導入について考えることができた。

留学の動機

もともと英語に関わる環境にいたため、海外志向ってところでは他の人よりも強かったと思う。将来、国境なき医師団や、JICAなどで患者や苦しんでいる人のことを看護師として救いたいと思ってても出来ることは限られてくると思い、看護師と医師の中間的役割を担うNPを目指した。でも日本でNPを学ぼうとしても日本のNPには限界があり、アメリカのようにNPの制度が進んでいる場所で学びたいと思ったから。

成果

大学で看護の講義を受けたり、図書館で本を読んだりしてアメリカの大学で実際に学生として看護教育を受けてみてレベルの高さを感じた。また、アメリカの病院で実際に実習をすることが出来て、看護技術の高さ、看護の質の高さを感じることが出来た。全体的にアメリカの医療技術のレベルは高かったが、日本の看護や医療を客観的に比較することが出来た。NPに関してもその制度や働き方など深く、詳しく学ぶことが出来て良かった。

ついた力

諦めない力

留学に行ってからも色んな問題があったけど、留学に行く前の方が正直大変だったことが多かった。看護学生が留学に行くことはかなり異質な存在だと考える人が多く、なかなか理解してもらえなかったこともあったり、同じ学生間でもなんで「わざわざ」海外に行くのかって考える人も多かった。でも、色んな方法を使ったり、色んな人に助けてもらったりしながら留学に行って、目標を達成し最後までやり抜くことが出来て良かった。

今後の展望

将来的には国境なき医師団やJICAなどでNP、看護師として世界で働きたいと思っている。まずは、日本で看護師免許を取得した後、臨床経験を積み、さらにアメリカでも看護師免許を取得し、その後アメリカでも臨床経験を積みたいと考えている。アメリカの大学院に進み修士、博士号取ってNPになり、臨床を積んでいければなと思っている。また、日本での医療、看護学生の留学促進にも携わっていきたいと思っている

留学スケジュール

2025年
2月~
2025年
3月

アメリカ合衆国(ミネソタ州マンケート)

ミネソタ州立大学マンケート校で看護学を学びました。周りの人達のレベルがかなり高く、授業のスタイルも日本の受け身の形ではなく、ディスカッション(自分で考えて自分で答えを出す)の形式がかなり多かったので、付いていくのがかなり大変だったこと覚えています。それも少しずつ慣れてきてすぐに自分で考え、周りの人に伝えていく力が付いてきて「変わったな」と自分自身で感じた瞬間でした。病院実習にも行かせていただき、器具や薬の説明をしてもらったりカルテを見せて頂いたり、多くのことを学ばせていただきました。アメリカには国民皆保険はないので、国民全員が保険を持ってはいません。なので医療費が高いこと、こんなにも病院に行くことが難しいんだなと思い知らされた瞬間でした。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

実習先の施設の前で
実習先の病院で心臓マッサージの練習をしていた時です!!
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

病院施設だけではなくて地域の薬局とか消防署、高齢者・介護施設など色々なところに連れて行ってくれて学ばせて頂いた人。この方自身も本当に尊敬するほど行動力があって、色々な施設に電話してアポを取ってくれて学ぶことが出来た。勉強面だけではなくて、生活面でもホームステイをさせてくれたり、家でパーティーを開いたり、お寿司を食べに連れて行ってくれたり、ショッピングモールに連れて行ってくれたり、仕事や自分の生活で大変だと思うのに本当に自身の支えになった人。感謝しても仕切れないぐらい感謝してる。

皆んなで晩御飯にお寿司を食べに行った!!
帰国前日にみんなでパーティーしてくれた!!

留学前後での、自分の変化

1番最初にアメリカの大学で英語で看護の授業を受けた時は、何の準備もしていなくて突然授業に参加することになった。授業の内容がほぼ分からなくて、途中から諦めかけてたこともあったけど、授業で少しでも知った、考えたことをメモをしながら復習して自分で調べたりしながら生活を送った。その後、授業を受けるたびに学んだこと、考えたこと、メモしたことがどんどん増えて自分自身でもっともっと授業で学んだことを深掘りしながら勉強するようになっていった。授業でも自分で考えたことをグループワークなどで話すようになっていった。自分でも少し成長出来たんじゃないかと思った瞬間だった。

実際に授業、演習を受けていた演習室
実際に授業を受けていた時の自分の後ろ姿

留学から繋がるストーリー “今、これやってます”

アメリカに行って学んだ日本とアメリカの看護の違いをもっともっと深めるために、アメリカの看護の本を読んでみたり、日本と他国との看護の違いを調べてみてまとめたりしている。その延長としてアメリカの看護師試験の勉強も少しずつだけ始めれるようになってきた。看護に関わる考え方や看護師に関する役割も違うし、それぞれ置かれている環境も異なっている。看護の世界って日本じゃないし、色んな国々に広がっている。色んなことを学んできて、こんなに学ぶこと、知ることって楽しいんだな、未知の世界って広いんだなって感じることが多い。

日本とは違うアメリカのAEDの色

言語の壁を乗り越えろ!!

  • 語学力 : 英語

正直日本でどれだけ英語が話せたって、アメリカに行って話せるかどうかは分からないと感じた。アメリカに関しては移民の方も多いし、色んな音のアクセントが混じっているからちゃんと全部聞き取れることは多くはないと思う。留学の相談に乗ってても「アメリカに行ったら会話ができるようになりますか」とか「相手が何を話しているか分かりますか」などの悩みの相談が多い。でも、今の時代翻訳機もあるし、頑張って話しているってことは相手にも必ず伝わるから心配せずに挑戦してほしい。後、留学に行って気づいたこととして、相手と繋がるツールはコミュニティケーションだけではないってこと。お菓子をあげてみたりとか、自己紹介をするなど色々あるので怖がらず飛び込んでほしい。

ホストファミリーとその友達たち
アメリカに住んでいる親友たち

海外に行って看護を勉強する!? 〜壁とその悩み〜

  • 帰国後の進路 : その他(インターンシップなど)

前述したが、看護学部生が海外に留学に行くっていうことはなかなか難しいし、留学と看護っていうものは異質なものの組み合わせのように感じられることが多いです。日本で看護を勉強するのだけでも大変なのに、海外で勉強するなんてって考えている人も多いと思います。でも、僕は、同じ世代の人が同じ授業を受けて理解できるのだったら自分もできるんじゃんないのかと開き直ってアメリカで勉強していました。それでも、難しいかったことの方が多かったです。正直これまでの中で1番勉強したと思います。それでも、助けてくれる友達や先生がいて、少しずつ何かを掴んでくるように理解できることが増えてくると「しんどい」から「楽しい」に変わっていきました。絶対に無理とか諦めようにしていても意外にやってみればできることも多いのかなと思います。ちなみに勉強する時の工夫として、翻訳機もたくさん使ったし、スマホもかなりたくさん使いました。勉強しやすくするためなら何でも使いました!!今ではその工夫ががなり役に立っていたりします!!

授業中の後ろ姿

留学前にやっておけばよかったこと

もっともっと日本のことを、自分のことを知っておけば良かったなって思った。自分が思っている以上に海外の方もそうだし、他の人は自分のことに興味を持ってくれていたことにびっくりした。伝えるのが難しくても頑張って伝えようってしてることは、相手の人に伝わるからまず、話せるだけを知識を身に付けておけば良かったなと思った。

これから留学へ行く人へのメッセージ

自分自身もそうだったけど留学に行く前から本当に諦めそうになるぐらいに、色んな問題にぶつかると思います。でも、自分なりの解決方法で、時々周りの人の手を借りながら「留学に行く」っていう大きな夢を叶えてほしいと思います。留学に行ってからは、そのぶつかってきた問題がほんと小さく感じて、「留学に行けた!」っていう達成感とかもっと「頑張ろう!」って思えるようになると思います。応援してます!