留学内容
私の留学のテーマは、「こどもを育むドイツの森づくりを学ぶ!~森の幼稚園での参与観察をもとに~」です。留学先のフライブルクの森林研究機関で森林業を学びながら、フライブルク森の幼稚園で1ヵ月間のインターンシップを行いました。
「森の幼稚園 (Waldkindergarten)」は森を含む自然環境をフィールドとしてこどもを育む幼稚園のことです。あるのはHütteと呼ばれる掘建小屋のような園舎と広大な自然のみで、 こどもたちは季節や天気を問わず野外で活動します。
最終更新日:2026年05月08日 初回執筆日:2026年05月08日
語学力:
| 言語 | 留学前 | 留学後 | |
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| ドイツ語 | 挨拶など基本的な会話ができるレベル | → | 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル |
私の留学のテーマは、「こどもを育むドイツの森づくりを学ぶ!~森の幼稚園での参与観察をもとに~」です。留学先のフライブルクの森林研究機関で森林業を学びながら、フライブルク森の幼稚園で1ヵ月間のインターンシップを行いました。
「森の幼稚園 (Waldkindergarten)」は森を含む自然環境をフィールドとしてこどもを育む幼稚園のことです。あるのはHütteと呼ばれる掘建小屋のような園舎と広大な自然のみで、 こどもたちは季節や天気を問わず野外で活動します。
きっかけは東北の森の課題を目の当たりにしたことです。昔は’’里地里山’’の概念があり、人が適度に森に入り手入れをし自然と共生していました。今や森林火災などの課題が顕在化し森と人の暮らしが分断されています。
ドイツでは、持続可能な森林業の恩恵として、森が市民の生業や生活に浸透し、森の幼稚園のような社会機能を齎しています。私はこども達がイキイキと過ごせる森が実現されていることに感銘を受けました。
座学で得た「知識」と、現場に飛び込んだからこそ得られる「経験」が重なり、深い学びになったことです。現地の方が研修プログラムに招待してくださり、当初予定していなかった出会いにも巡り合うことができました。
また私が通う高専や地方の大学では、海外との「繋がり」が多くありません。協定校に頼らず、やりたいことを叶えられる受入先機関を自ら探したことで、「繋がり」の開拓に微力ながら寄与できたと思います。
自ら育つ力
留学計画を立てる中、海外にばかり目を向けていた過程で「日本でしか学べないこともあるのではないか」と思い、ドイツに渡航する前に、岐阜県で林業に取り組む土建会社や岩手県の教育施設でインターンシップを行いました。
学校の授業のように受け身の姿勢で、誰かに言われてやるのではなく、常に身の回りのことに課題意識を持ちながら、行動に移し、学びを掴みに行く「自ら育つ」力を得ることができました。
留学の経験を自分だけのものではなく、周りや社会に還元するために次のことに挑戦しています!
1.まちづくりシンポジウムなどの地域のイベントを通じて、ドイツ留学の様子や森の価値を発信し「森を守りたい」と思う若者・住民・自治体を増やす
2.NPOの活動を通じて、東北のある町をフィールドに、町民自らが森の価値を再認識できる体験・学びの場をつくる
3.資格取得(森林セラピーガイドやツアーガイド)
2025年
9月~
2025年
11月
ドイツ語やドイツの文化を学ぶことも目標の1つとしていたため、フライブルク市内の語学学校に留学しました。
―語学学校の紹介―
ホームステイ先からトラムで10分程の市内中心部に位置し、周辺にはフライブルク大学や図書館、カフェやMensa(学生食堂)があります。毎週シティツアー・季節のイベント・スポーツ大会なども開催されており、様々な国や年齢の学生とグローバルな交流ができるのも魅力の一つです。
また、➀ホームステイ②学生アパート③レジデンス寮の3つの中から宿泊先を提供してもらうことができます。私はドイツの家庭料理や習慣を体験したり、日常的にドイツ語で会話したりできることから、ホームステイを選択しました。ホームステイについては[留学で経験したスペシャル・エピソード(1)]のパートでお話ししたいと思います(o゚v゚)ノ
―9月~10月―
平日9:00~12:30にグループレッスン。担任のDaniel先生と、各国から来た10人程の学生と一緒にドイツ語の授業を受けました。メキシコ・コロンビア・イギリス・フランス・スイス・イタリア・トルコ・日本など、様々な国のクラスメイトがいて、休憩時間にはみんなで習いたてのフレーズや単語を用いて一生懸命会話をしていました。
―11月―
平日7:45~13:45にWaldkindergarten Freiburg e.V.での研修を行い、その後週2日間の個人レッスン。担任のLilli先生とスピーキング中心に、ドイツの家庭料理やその日の出来事、伝統文化、教育制度などについてドイツ語で対話し、言い回しや新しい単語だけでなくドイツの生活に関する知見も得ることができました。
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学費:納入総額 300,000 円 |
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住居費:月額 150,000 円 |
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生活費:月額 35,000 円 |
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学費:納入総額 300,000 円 |
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住居費:月額 150,000 円 |
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生活費:月額 35,000 円 |
2025年
11月~
2025年
11月
Günterstalという村にあるフライブルクの森の幼稚園。黒い森と呼ばれる豊かな森林の麓に位置し、敷地の前には広大な草原が広がっています。3歳から6歳の15人こどもたちが過ごし、3人の先生が見守ります。ここで平日(07:45~13:45)に登園し、インターンシップ生としてこどもたちの保育に携わりながら参与観察を行いました。
―フライブルクの森の幼稚園の1日の流れ―
07:45~08:45 こどもの送迎(Bringzeit)
保護者が荷台付自転車(Lastenrad)やトラムでこどもを送迎する。登園したこどもは園舎周りの敷地内で自由時間を過ごす。
08:45~09:30 自由時間(Freispiel)
みんなで森に歩いて移動する。
09:30~10:00 朝の集い(Morgenkreis)
みんなが輪になって集まりキャンドルに火を灯して朝の会を始める。こどもたちや先生の名前を歌に乗せて唄ったり、瞑想をしたり、こどもの数を数えたり、Monatsketteと呼ばれるビーズのチェーンを用いて今日の日付を言えるようにしたりする。天気や季節などによって様々なアクションがある。
10:30~11:00 朝食(Gemeinsames Frühstück)
食事前にお手洗いを済ませ石鹸と水で手を洗い、みんなで持参した弁当や飲み物をいただく。
11:00~12:30 自由時間(Freispiel)
森には10か所程度遊び場(基地)があり毎日異なる基地で過ごす。こどもが自分の好きな場所で何をして遊びたいかを考え集中して過ごせるように、先生たちで見守る。
12:45~13:00 帰りの集い(Abschlusskreis)
自由時間の後片付けをして集合し、おとぎ話の読み聞かせやこどもたちが自由に考えた劇を披露して幼稚園での1日を終える。
13:00~13:45 保護者によるお迎え(Abholzeit)
―学び―
こどもたちがナイフやノコギリを巧みに使って木片を加工したり、木登りをしたり、積んだ枯葉の中に飛び込んだり、枝を使って基地を造ったり等、森の中で自由に考え発見し土や木と触れて逞しく成長していくことができる環境だと思いました。同時に、森が適切に管理されているからこそ実現できることだと感じました。
また森の幼稚園について学ぶだけでなく、こどもたちと触れ合う中で、自分が幼少期に自然の中でのびのびと育ったことをきっかけに、環境保全に意識が向いたことを思い出しました。
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学費:納入総額 - 円 |
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住居費:月額 - 円 |
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生活費:月額 - 円 |
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学費:納入総額 - 円 |
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住居費:月額 - 円 |
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生活費:月額 - 円 |
2025年
9月~
2025年
11月
Forest Research Institute Baden-Württemberg(州立森林研究機関)で森林業について学びました。
―9月―
木材のCTスキャナを用いた効率的で経済性の高い製材や、狩猟による野生動物の頭数調整・管理、キクイムシや菌類による腐食被害について、専門家の方々からご教授いただきました。また、岩手大学や信州大学の学生と教授も参加されており、ドイツ留学や森林に興味を持つ意欲的な学生に出会うことができました。
―11月―
日本人のFörster(森林官)の方から、森林道の路網や建設、樹木の植林・伐採について講義を受けました。日本の皆伐などの施業体制とは異なり、多機能で恒続的な森づくりが重視されています。森では、道中ランニングをする方や、椅子に座って景色を眺める方、森の幼稚園で活動するこどもたちと出会い、道が整備され森が多機能だからこそ、このような利用が可能になるのだと実感しました。
留学前、岐阜県(株)長瀬土建でのインターンシップで学んだ循環型の森林業や道づくりが実際にドイツで行われていました。日本でも実現可能だと証明されているのですから、いつか日本各地に広め実践させたいです。
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学費:納入総額 - 円 |
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住居費:月額 - 円 |
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生活費:月額 - 円 |
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学費:納入総額 - 円 |
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住居費:月額 - 円 |
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生活費:月額 - 円 |
私は音楽一家のホストファミリーと、ベルギーから来た17歳の女の子と一緒に住んでいました。みんな優しくて愛のある方々でした。
ホストマザーは、いつもポジティブで歌を口ずさみながら料理をしたり、日中はピアノやDuolingoを使った英語と日本語の学習、散歩、森林浴、友人との音楽交流などをしたりしていつも穏やかに過ごしていました。毎朝ごはんの時には「今日もいい日だわ!」と話します。また、食卓の壁には家族や友人との写真を飾り、時々夕食の時に家族の思い出について語っていました。
そのような彼女たちのポジティブな心構えや家族、友人を大切に想うところに心を打たれました。日本に居る時は忙しない毎日で、小さな幸せさえも見つける余裕がありませんでしたが、その彼女の姿勢に救われています。
語学学校で出会った日本人の女の子や、年齢も国も様々なクラスメイトは、いつも勉強熱心で明るく接してくれました。彼女たちのおかげで、毎日楽しく学校に通うことができました。事前・事後研修で出会ったトビタテ生は、お互いの夢を真摯に受け止めてくれました。地元に会いに来てくれるトビタテ生もいます!
研修先の方々は、忙しい中でも私を受け入れてくれて、沢山の学びや助言を与えてくれました。不思議な縁があり、森の幼稚園には日本人の保育士の方が居て、長野の森の幼稚園と繋げてくださったり、幼児教育についてお話ししたりしました。
森の幼稚園のこどもたちはいつも元気な姿を見せてくれて、私まで笑顔になりました。お別れの時にはみんなで歌をうたって見送ってくれました。
高専の仲間と留学報告会を行うと聞いて、恩師が岐阜県から遠路はるばる会いに来てくれました。自分にとって家庭環境やキャリアに悩んでいた時期で、留学に行かなければよかったのだろうか?と思うときもありました。報告後、学びを今後どう活かしたいか問われた時、留学の意義を思い出し再出発することができました。落ち込んでいると、前が見えなくなる時がありますが、初心を思い出したり、独りで悩まないことが大切だと気づかされました。
留学直前、家庭の経済状況が悪化してしまい、留学に行けるか分からない状態でした。そんな時、スクールソーシャルワーカーや先生方、家族が支えてくれたおかげで、無事留学に行くことができました。
今回の留学で、私は沢山の方に寄り添ってくれているおかげで生きているのだと強く実感しました!
英語や他の言語でのコミュニケーションについて臆する必要はありません!何より大事なことは、相手に懸命に伝えようとする姿勢と素直さと思いやりだと思います。現地の言葉でコミュニケーションを取ると相手も心を開いてくれることが多かったです。是非英語だけでなく現地の言葉も学んでおくことをお勧めします!
フランス語を習っていたこともあり、一緒にホームステイしていたベルギーの女の子や語学学校のフランスの友達にフランス語で話しかけた時、とても嬉しそうでした。語学学校のメキシコの友達から学んだ「Tengo hambre(お腹すいた)」などの簡単なスペイン語のフレーズを覚えて、それを普段の会話で話した時も喜んでくれました。
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