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KANATO

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最終更新日:2025年12月08日 初回執筆日:2025年12月08日

フィリピン児童養護施設での調理見習い!

留学テーマ・分野:
短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・海外ボランティア
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Bata ng Calabnugan (児童養護施設)
  • フィリピン
  • ドゥマゲテ
留学期間:
15日間
総費用:
400,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 330,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル<英検準2級> 挨拶など基本的な会話ができるレベル

留学内容

みんなと少し違う自分が、調理技術を通じてみんなの役に立ち、大好きなフィリピンで恩返しをしたい。このテーマを実現されるために考えたことは、言葉の壁を超え積極的に関わること、現状を知ること、相手軸で考えること、毎日の食事作りや日本の食材を使った日本料理の振る舞いをすること。結果としては、上手く言葉が伝わらないことはあったが、一緒に野菜を収穫したり、料理をしたり、積極的に楽しい時間を共有したことで良い関係性を作ることができ、子供たちの生い立ちや生活背景についても学ぶことができた。また、わからないことを諦めず聞くことで、解決に向けて、努力し続けることができた。

留学の動機

日頃から、発達障がいの特性による不器用さから、周囲に助けられることが多い自分。それでも他人の役に立てることを探し求め、海外ボランティア活動や現地での協働体験を自分なりに積み重ねてきた。調理師免許を取得し、それらの体験や出逢いから生まれた感謝の思いを誰かにつなげたいと思ったことが挑戦の動機となった。

成果

持参した日本の調理器具を喜んでもらえたり、たくさんの人数分を調理するうちに手際が良くなり、毎日時間通りに食事の提供ができた。カレー、シチュー、麻婆茄子、卵焼き、白玉団子など、とても喜んでもらえて嬉しかった。楽しいだけではなかったが、すべてのチャレンジに意味があったと思えた。

ついた力

積極、行動、共感、理解、工夫、チーム力

言葉だけではなく繋がりたいと思うことで出てくる積極性、相手を思うことで生まれる行動力(相手軸で考えることで今までよりも行動の視野が広がった。)、様々な事情や背景を理解し共感し考える力、うまくいかない時や問題が発生した時に工夫して乗り越える力、みんなで助け合うチーム力。
そして、言葉と行動で感謝の想いを表現し、相手に「伝わるように伝えること」ができるようになったと思う。

今後の展望

18歳・成人となった今、まず「自分自身」について探求を深めたい。今後社会に出ていく上で、自分の発達特性のために、周囲に理解やサポートを求める場面がすくなからずあるかもしれない。知ってもらう大切さや相手軸で考えて自分のできることを探すことを多く学んだ今回の留学だった。そのことを踏まえ、調理も引き続き学び、その先に、また新しい形でボランティア活動ができたらと思っている。

留学スケジュール

2025年
3月~
2025年
3月

フィリピン(ドゥマゲテ)

フィリピンの児童養護施設で、調理見習いとして、主に毎日の調理と食事提供、日本の食材を使った料理の振る舞いや子供たちとの触れ合い等、15日間のボランティア活動を実施。言葉の壁を感じることもあったが、諦めずに聞くとわかるまで教えてくれ、様々なことを学ぶことができた。子供たちとはアニメの絵を描いたり、野菜の収穫や料理を一緒にしたり、積極的にそれぞれを知っていく中で、良い関係性が生まれ、お互いを相手軸で考え、思いを分かち合うことができた。日本の調理器具や食材を使った料理は特に喜んでくれ本当に嬉しかった。チャリティーマラソン参加等、施設のPRや資金集めにも協力させていただけた。そして子供たちの生い立ちや背景、施設の方の思いを聞き、その思いの深さに心がザワザワしてばかりだった。自分も大切な誰かのため、身体を動かせる人間になりたいと思った。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

項目:航空券やタクシー等の移動費、宿泊、食事、施設への寄付等

400,000 円

日本のカレーと玉子焼き作って、とても喜んで完食してくれた。
みんなでワイワイしながら料理した時間もとても楽しかった。
施設のPRや資金調達活動のためのチャリティーマラソンに参加。
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

項目:航空券やタクシー等の移動費、宿泊、食事、施設への寄付等

400,000 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

児童養護施設の代表フランシスコと妻のフローラさんとの出会い。
スタッフよりも、子供たちよりも、誰よりも質素な服を着て、誰よりも早く庭の水やりをして、誰よりも遅くに寝室へ戻る。誰よりも先に子供たちのために動く。このふたりの愛情の深さに自分の心がずっとザワザワしていた。「すごい!」とただただ圧倒されることばかりだった。自分もフランシスコたちのように、大切な誰かのために動ける人になりたいと思った。

施設代表のフランシスコと妻のフローラさん

実践的な会話でのコミュニケーション

  • 語学力 : 英語

今回、言葉が伝わらなくても、相手側がとても辛抱強く、あたたかく向き合ってくれたため、なんとかなった留学だったが、やはり会話ができないことで迷惑をかけてしまったり、自分の思いや考えを上手く伝えられなかったり、相手の言葉を理解できなかったりということは、思っていた以上に多かった。言葉を使ったコミュニケーションの大切さを、とても大きく感じたのも事実。なので、次にまた、こうした活動をするにしても、日本にいて海外の方と関わりをもつ機会等にしても、英語力の上達は必要であると思う。今できるところから、少しずつでも英語に関わる勉強を続けていきたいと思う。

わかる英語でなんとかコミュニケーション。

留学前にやっておけばよかったこと

会話での英語力をもっと上げるべきだった。お世話になる施設の情報以外にも、国の文化や価値観、食に関して、もっと多くの情報を集めておくことも大事だと感じた。

留学を勧める・勧めない理由

留学は、自分の生きてきた価値観や意識、視野を広げてくれるとても大きな体験ツールだと思う。一回だけではなく、回数を重ねて見えてくるものもたくさんあった。文化の違いから得る刺激も多かった。今まで、何不自由なく日本で生きてきた自分は、発展途上国に行く機会が多くあったが、目には見えないものも含め、生きることの意味や、自分の役割、人のためにできることを考える生き方になった。気付く力が付いた。

これから留学へ行く人へのメッセージ

知らない国に行くことも、やったことのない新しい挑戦も、とても勇気の必要なことだと思う。特に自分はその一歩が人よりも難しかったりします。でも誰かの協力やひと押しがあって実現でき、自分の人生が大きく変わりました。傷つくこともあったけど、心も強くなったと思います。不安なことは誰かに頼りながら、やりたい、知りたいと思う自分の気持ちに自信を持ってチャレンジしてみてほしいです。