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わかな

出身・在学高校:
福島県立磐城高等学校
出身・在学校:
出身・在学学部学科:
在籍企業・組織:

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最終更新日:2025年10月14日 初回執筆日:2025年10月14日

言語を超えた多文化共生社会を福島に

留学テーマ・分野:
短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・語学留学
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ILSC Melbourne
  • オーストラリア
  • メルボルン
留学期間:
3週間
総費用:
600,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 470,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<英検準1級> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<英検準1級>

留学内容

私は、移民が人口の約5割を占めるオーストラリアで多文化共生を学び、誰もが暮らしやすい社会づくりを目指して留学しました。移民や留学生を支援する施設の職員へのインタビューや、移民博物館、教会、スーパーマーケットの訪問、様々な人が集まるイベントの参加を通して、多文化社会の実態を調査しました。また、現地の人々と日本人へのアンケート結果を比較し、オーストラリアでは多文化理解の機会や支援体制が整っている一方、日本ではまだ課題が多いことを明らかにしました。さらに、福島県地域拠点形成事業の第1期生として、ホストファミリーや語学学校の友人、イベント参加者に福島の魅力や復興の様子を伝える活動も行いました。

留学の動機

私は好奇心が強く、海外にも関心があったため、中学生のころから留学を考えていました。高校1年生の時に、3年生の先輩からトビタテ留学の体験を聞き、留学への思いがさらに強まりました。その後、ふくしまALゼミで、他校の生徒と多様性について対話を重ねる中で多文化共生に関心を持ち、「ふくしま×多文化共生」をテーマに留学を決意しました。

成果

オーストラリアでは、無料で英語を学べる環境や、移民・留学生・ワーキングホリデーで訪れる人へのサポートが充実していました。特定の国の人が多く住む地域や、SNS上のコミュニティ、留学生の集まる場所などがあり、同じ言語・状況の人とつながり、悩みを共有しやすいと感じました。アンケート調査の比較から、オーストラリアでは日本に比べて多文化共生や外国の文化を学ぶ機会が多く、社会に浸透していることが分かりました。

ついた力

常識にとらわれない力

現地には本当に様々な国から来た人がいました。ヨーロッパ、南米などの人から聞く話は、日本の常識とは全く違って面白かったです。語学学校の授業に、日本人と韓国人以外全員30分くらい遅刻してきたり、お昼ご飯がとても簡単なものだったり、バスや電車が時間より早く来て行ってしまったり、日本ではありえないことがたくさんあり、自分が枠にはめられていたことを実感しました。

今後の展望

日本語教室のボランティアや、イベントな開催などを通して、多文化共生について日本でより探究を深めたいと思っています。大学は、関東の国際系の学部か社会学部に進学し、日本社会や国際関係について学びたいです。また、長期の留学や自分のお金での海外旅行などにもチャレンジしてみたいと考えています。

留学スケジュール

2025年
7月~
2025年
8月

オーストラリア(メルボルン)

語学学校での学びやイベントへの参加、留学生が集まる場所でのアンケート調査、移民や留学生支援施設の職員へのインタビュー、移民博物館・教会・スーパーマーケットなどの訪問、街の散策などを通して、多様な文化や背景をもつ人々が共に暮らす姿を実感しました。街頭調査では、断られたり不審に思われたりすることもあり、心が折れそうになる場面もありましたが、伝え方や話しかける対象を工夫しながら、最終的に多くの人から貴重な話を聞くことができました。多文化共生には、言語の壁を越えた「人とのつながり」や「コミュニティの支え合い」が欠かせないと強く感じました。

また、福島県の拠点形成事業の第1期生として、自作のパンフレットや福島のお土産を持参し、現地で出会った人々に紹介しました。原発事故を知っていて不安を感じる人、知っていても前向きな印象を持つ人、全く知らない人など、反応はさまざまでしたが、私や他の福島県のトビタテ生との交流を通して「福島に行ってみたい」と思ってもらえたら嬉しいです。

オーストラリアは多くの移民と留学生が共に暮らす国で、私自身もさまざまな国の人と関わることができました。その中で、相手の国の文化や考え方に興味を持ち、「次はこの国にも行ってみたい」という新しい目標も生まれました。特に年齢の近い友人とはすぐに打ち解け、帰国後もメッセージを送り合う仲になりました。

ホームステイ先はホストマザーとヘルパーさん、他国からの留学生2人との共同生活でした。夕食はそれぞれ別々に取る家庭で、関わりが少なかった点は少し残念でしたが、皆とても優しくフレンドリーで、自由な時間も多く、探究活動や友人との交流に集中することができました。また、休日はハウスメイトや友人と観光をするなど、充実した留学ライフを送りました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

7月にクリスマスパーティ!
語学学校の友人と一緒にビーチで夕日を見ました
移民博物館へ 移民の歴史や理由を学びました
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

「食」を通じて多文化共生

オーストラリアには、いろんな国の飲食店があり、街を歩くだけで世界旅行しているような気分になりました。これらの飲食店は、オーストラリアの多文化共生に貢献している、という話を聞いて納得しました。それぞれの出身国のおいしいものを紹介するときに、味を説明したりスマホで写真を見せるだけでなく、実際に友達同士で店に訪れて食べることができるのは、仲も深まりとても素敵だと思いました。味のクオリティも高く、日本食を食べた日本人数名に「どうだった?」と聞いてみると、みんな高評価でした。寿司やラーメンなどの日本食は、とても人気がありたくさんのお店がありました。物価のせいで高かったり、濃い味付けの店(豚骨ラーメンなど)が多いのは海外を感じました。また、水曜の夜に季節限定でナイトマーケットが開催されており、様々な国の料理の屋台が見受けられました。

画像一つ目のソマリア料理は、オーストラリアで知り合った友人に、「日本じゃ食べられなさそうな国の料理が食べたい!」というと、連れてってくれました。ご飯にレーズンが乗っていたのは驚きましたが、意外とおいしくラム肉も最高でした。
画像二つ目のブラジル料理は、ソーセージや牛肉があり、一緒に食べたブラジル人の友達も母国と同じ味だと言っていました。でも3000円くらいしました。
画像三つめは、人気のタイティーのカフェでタイ人の友達が勧めてくれました。映えもばっちり!

最終日ソマリア料理の店 ビリヤ二とラム
ナイトマーケットで食べたブラジル料理
タイティーのかき氷

エージェントなしで行こうとしてる人、覚悟しましょう

  • 留学先探し : 語学学校

私は最初、エージェントにお金をかけるのが嫌で、語学学校やビザ、ホームステイ先など、すべて自分で手配しようとしていました。しかし、次々と災難が襲い掛かります。まずは語学学校。ほとんどの学校が受け入れ年齢が18歳以上のなか、ウェブサイトで調べて評判のよさそうな16歳でも入れる学校を見つけました。問い合わせて見積もりもして、膨大な英語の契約書を全部翻訳しながら読んで、振込手前まで来ました。けれども金額が最初に言われたものとかみ合わない。挙句の果てに、「あなたは未成年なのでホームステイ先の用意ができません。それと学生ビザ(20万)と指定の保険も加入してください。保護者と来るならいいですけど」なんて言われる始末。さすがにおかしい。でも時期的に早く受け入れ機関を決めなければならない。しぶしぶエージェントを使ってみると、まずは電話の留学相談から、といわれ電話したのに条件を伝えると自分たちではできないといわれ、母が連絡したエージェントが提示してきたものも子供向けプログラムで自由時間がなく探究活動ができそうにない。もう渡航まで時間がない。そんな時、奇跡的にとある留学エージェントさんがILSC語学学校という条件にぴったりの学校をみつけ、ホームステイ先も会社で用意してくれました。返信が2,3日途絶えることもあり、とても不安でしたが、危機一髪でした。ビザも取るにはクレジットカードが必要で、自分だけでは取れなかったので、様々な人の協力があってこそ私の留学は成り立ちました。私のような苦労をしたくないなら、信用できるエージェントを使うことをお勧めします。また、語学学校や現地校以外の受け入れ機関で留学している人もいますが、メールを何十件と送って返信が数件という状況という話をよく聞きます。受け入れ機関やホームステイ先を探すのは大変ですが、時には周りの人を頼って、頑張りましょう!

お金は想定より多くかかります

  • 費用 : 費用準備

私の場合、もともとは奨学金内ですべての費用が賄える予定でした。でも実際大幅にオーバーしてしまいました。その理由を説明していこうと思います。1つ目、語学学校とホームステイ選びの失敗。先ほど書いたように、私はエージェントなしで費用をケチって失敗しました。自分でホームステイのサイトで年齢を偽ってまで連絡を取り、語学学校の英語の契約書をすべて読み、全部自分で費用の見積もりをして、と頑張っていたのに失敗しました。相談だけでもプロにしていたら、と後悔しています。2つ目、航空券を買うのが遅かった。航空券は、早ければ早いほどいい条件のものがあります。私は乗り換えが不安だったので直行便、そして家族の勧めでJALに乗りましたが、もっと費用を節約することもできたのでは、と思います。私は地域拠点形成事業でトビタテに合格するのが遅かったということもあるのかと思います。3つ目は、お土産代と娯楽費です。部活とクラス全員、家族と親戚、習い事の先生など、たくさんお土産を買いました。せっかくの海外、観光もしたくなるし友達との付き合いもあります。でも物価は日本の倍。どうにか半額のものを買ったり値切ったりしましたが、相当なお金を使いました。親から使いすぎじゃない?とLINEが来たときは焦りましたが、あまり後悔はしていません。楽しみを友達や家族に共有できたし、海外の友達も作れたので、楽しければそれでよし、と思いました。お金を出してくれた家族には感謝してもしきれません。

留学前にやっておけばよかったこと

探究活動について、すぐに紹介できる資料を片面A4で作り印刷して持ってくればよかったと思いました。どんな探究しているのか、説明するのは難しく、不審に思われることがありました。

留学を勧める・勧めない理由

とりあえず留学でも旅行でも研修でもいいから、海外を経験することは大事だと思います。2回目からの障壁が下がるし、視野が広がり多くの選択肢を持つことができます。留学は、目的がないと旅行で終わってしまうので目的を持つことができる人が行くべきだと思います。留学したいけど一歩踏み出せない、という状況の人は「なぜ留学したいのか?」「留学することでどんなことが得られるか?」などを考えてみるといいと思います。

これから留学へ行く人へのメッセージ

この文章を読んでくれてありがとうございます。つらいこと、楽しいこと、いろんなことが起こると思います。ハプニングはつきものなので、それさえ楽しむという心意気で行きましょう!めちゃめちゃ応援してます!自分が留学で何を成し遂げたいのかを忘れずに、一日一日を大切にして留学してきてください。