留学大図鑑 留学大図鑑

池田 乃々葉

出身・在学高校:
出身・在学校:
呉工業高等専門学校
出身・在学学部学科:
在籍企業・組織:


最終更新日:2025年10月17日 初回執筆日:2025年10月17日

生まれ故郷からまちづくりを考える

留学テーマ・分野:
短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・専門留学(スポーツ、芸術、調理、技術等)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • EF Munich
  • ドイツ
  • ミュンヘン
留学期間:
3週間
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 410,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル

留学内容

まちづくりや都市計画に興味を持ち、住み続けたいと思わせる街はどのよう街なのだろうという疑問を解決するべく、3週間ドイツ・ミュンヘンに留学しました。
現地では語学学校に所属し、その学校が提携しているホストファミリーの家でホームステイをしました。
放課後や休日を利用し、ミュンヘンの至るところを散策しました。マリエンプラッツェやレジデンツ、ニンフェンブルグ城などの観光地や、イングリッシュガーデンやオリンピアパーク、ショッピングモールなどの生活の場、郊外の住宅地や都心の駅など、さまざまなところを訪れ、ミュンヘンという街を多角的に見て、体験しました。
また、訪れた先やホームステイ先でインタビューを行い、ミュンヘンの強みや好きなところ、逆により良くできると思うポイントを尋ねました。

留学の動機

ミュンヘンで産まれ、幼少期を過ごした経験から、海外に行きたい、ミュンヘンをもう一度訪れたいという思いを持っていました。
その後、西日本豪雨が起きた衝撃からまちづくりや防災を学びたいと考え高専に入学し、海外留学へ前向きな校風や自身の興味関心が専門的になり将来につなげたいという想いが後押しをくれたことから、留学に挑戦しました。

成果

ミュンヘンでは公共交通機関の充実度は住みやすさに直結するという気付きを得る体験をしました。ミュンヘン市内は地下鉄、バス、トラムなどがひとつのチケットで乗り放題でした。市内を移動するハードルが低く利便性の高さを感じました。目的地にアクセスしやすい分、そこでの経済効果も生むことができる、それが街全体の賑わいにつながります。広島でもこのような視点からまちづくりに活かせる工夫を考えたいと思いました。

ついた力

初対面でのコミュニケーション力

たくさんの出会いがあった3週間でしたが、その中で探究活動のためにインタビューをしたり、語学学校のアクティビティの参加のため交流したりする必要がありました。慣れない英語でのコミュニケーションに最初は苦戦しましたが、拙い英語も最後まで聞こうとしてくれる皆さんの優しさに恵まれ、恥ずかしさを捨てて会話ができるようになりました。

今後の展望

将来はまちづくりに携わる仕事について、地元・広島や日本の生活に貢献したいと考えています。そのためにも知見を広げ、多角的な視点でまちを捉え、分析する力が必要です。今後も今回身につけたコミュニケーション力と経験を武器に、留学に挑戦しドイツとは異なる文化を持つまちの暮らしを経験したいです。

留学スケジュール

2025年
8月~
2025年
9月

ドイツ(ミュンヘン)

単身でミュンヘンへ留学しました。
語学学校に所属しつつ、放課後や休日を利用しトビタテの探究活動を行いました。
まちづくりやミュンヘンでの生活や文化を学ぶことを目的に留学し、ミュンヘン市内のさまざまなスポットに出向き対観光客の対策や、まちを歩いているときに気づいた住むための工夫などを見つけて行きました。
滞在は語学学校が提携しているホームステイを利用し、ホストマザーとの二人暮らしでした。朝と夜のご飯を毎日用意していただき、とても美味しく頂きました。
見知らぬ土地で生活するサバイバル力とリサーチ力、そしてさまざまな人交流し、時には助けを求めるコミュニケーション力がついたと感じます。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

ミュンヘン市内の標識
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

この国のことが、とても好きになった瞬間

知り合いの紹介を経て、ミュンヘンに住む同世代の女の子たちと会う機会がありました。私はドイツ語がわからないため、その子たちにカフェのメニューをすべて解説してもらって食べたいものを決めたのですが、注文の際、「せっかくだから自分でドイツ語を話してみなよ!」と挑戦するチャンスをくれました。とても下手な発音でしたが、店員さんもゆっくり話していいよと言ってくださり、注文を聞き取ってくれました。隣の席に座っていたおばあちゃんたちも注文を終えるとにこにこ拍手をくださり、とても温かい気持ちになりました。

自分の力で注文したケーキの味は格別です

日本のことが、とても好きになった瞬間

日本は食の豊かさに富んでいると感じました。
朝食はパンにヨーグルトとコーヒー、などワンパターンですが日本では米を食べる日もあればパンの日もある。パンも食パンや惣菜パンなど日替わりな家庭も多い印象があります。また、日本では和洋中幅広い種類のレストランがあり、日常的に利用できますが、ドイツでは和食や中華料理は高級レストランであり、ほとんど食べることがないと感じました。日本人は、多様な文化を日本人好みの味に落とし込み、提供することが、上手なのではないかと感じました。生きる上で必ず必要な食事ということを、毎日の気分に合わせて変えたり、新しい味や文化を楽しみやすかったりするのは日本の良さだと気づいたので、環境に感謝してこれからも楽しみたいと思いました。

洋食といえばピザ
ファストフードとしても親しまれるケバブ

あなたにとって留学とは?

人生最大の挑戦でした。そもそも一人行動が得意でない私にとって、約20時間の移動だけでも耐えることができるのか、3週間友達ができなかったら、ホストファミリーと上手くコミュニケーションがとれなかったら…と不安がたくさんありました。しかし、半年かけて準備をしたおかげで飛行機に搭乗した時にはリラックスできていたし、語学学校ではたくさんの友達ができました。日本人の方とも出会い、日本人どうしで困った時には助け合えたのでとても心強さを感じたり、外国の英語やドイツ語が上手な友達に連れていってもらって、様々な景色を見ることができたりしました。その時になったら、やってみたら、意外とできるものなんだととてもポジティブな気持ちになりました。それは挑戦しないとできないこと、留学するからこその体験でした。なので私にとって留学とは、挑戦そのものであると考えます。

ノイシュバンシュタイン城に語学学校の友達と行きました

グルテン、脂質、糖質過多生活、どう乗り切る!?

  • 生活 : 食事

ドイツの主食はパンです。付け合わせとしてサラミ、ソーセージ、チーズなどが提供されます。メジャーなお肉は脂質の多い豚肉で、ローストしたりミートボールにしたり…そう!とにかく脂質と糖質と塩分のフルコンボなのです!
日本食がとても健康に良いと言われているのはこういうことかと心から思いました。
味はとてもおいしく、ホストファミリーのおばあちゃんはたくさん食べてねと毎日たくさんの料理を作ってくれました。
少し見た目が気になる年頃としては、顔がむくむな、帰った時には何㎏太ってしまうだろうと心配でたまりませんでした。
そこで、毎日6時に起床し20分間ジョギングをする習慣をつけました。朝から運動することですっきりとした気分で一日を始めることができるし、食事も罪悪感を感じすぎることなく楽しめることができます。
せっかく留学し、文化を楽しもうとしているのだから、また食事は貴重なコミュニケーションの時間でもあるため我慢をしすぎたくはありませんよね。多少の諦めと多少の抗いを…!ストレスを少しでも減らして留学生活を送れるように、自分の期限を取る方法をしっかり身につけていく必要があると感じました。

ホストマザーが作ってくれた夕食
バイエルンの郷土料理

留学前にやっておけばよかったこと

英語とドイツ語の勉強です。コミュニケーションは取れましたが、言いたいことがすべて伝えられたわけでも、すべてを聞き取れたわけでもなく、悔しい思いもたくさんしました。次、海外に行くときには必ず語学力を向上させて行きたい、と決心して帰国しました。どれだけやってもタメになるのが勉強だと思うので、後悔のないようにしっかり勉強していきましょう!

留学を勧める・勧めない理由

私にとって留学が挑戦であったように、何か挑戦をしてみたい、新しい景色を見てみたいと考える方にはぜひ一歩を踏み出してほしいです。想像の何倍も世界は広く、それと同時に世間は狭くて同じ時代を生きる者どうし、通じる話がたくさんありました。価値観が広がるとよく言われますが、私は価値観が増える、だと感じました。どちらにしろ知見を広げることに損はありません。一生の宝物になる時間を作ることができます!!!

これから留学へ行く人へのメッセージ

語学力の不安や準備の多さ、複雑さ、未知の世界すぎる怖さ、さまざまな感情があると思いますが、周りには助けてくれる人は国境を越えてもたくさんいます、サポートしてくれるサービスもツールもたくさんあります。たぶん大丈夫、そんなことしか言えませんが、結果や内容よりも挑戦することそのものに価値があると思います。これからも一緒に頑張る人が増えてほしいなと思います!一緒に挑戦しませんか?