留学大図鑑 留学大図鑑

遠藤木里

出身・在学高校:
静岡県立清水東高等学校
出身・在学校:
静岡大学
出身・在学学部学科:
情報学部情報社会学科
在籍企業・組織:

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最終更新日:2025年11月05日 初回執筆日:2025年11月05日

デジタル技術で博物館と教育に効果的学びを

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ブラウンシュヴァイク・工科大学コンピュータサイエンス学部
  • ドイツ・フィンランド
  • ブラウンシュヴァイク・エスポー
留学期間:
12か月
総費用:
2,500,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 2,200,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<英検準1級、TOEIC595点> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<英検準1級、TOEIC620点>

留学内容

デジタル技術を活用して教育、中でも博物館に楽しい学びを提供することをテーマに、ドイツのブラウンシュヴァイクとフィンランドのエスポーに留学しました。中小の博物館におけるデジタルコンテンツの導入が進むドイツで先進事例を学び、ICT教育が進むフィンランドでデザイン思考の知識の幅を広げることを目的として以下の活動を行いました。
・語学研修(ドイツ語)→現地調査でのコミュニケーション能力up
・交換留学先の講義→情報学(デジタル技術/メディア分野)の知識習得+英語・ドイツ語の語学力習得
・フィンランドのサマースクール→デザイン思考の知識習得
・博物館での現地調査

留学の動機

大学での楽器のVR演奏体験プロジェクトへの参加がきっかけです。このプロジェクトを通じて、XR技術を活用することで、稀少な収蔵品に直接手で触れることなく、演奏体験をしているかのような感覚を得られることに気づきました。また、この経験から、デジタルコンテンツの導入が進むドイツの博物館で先進的な事例を学び、さらにICT教育が発展しているフィンランドで導入に向けたプロセスを学びたいと思い、留学を決めました。

成果

ドイツを中心に12カ国70館の博物館に訪れ、そのうちいくつかの博物館ではデジタル技術導入を担当する方へのインタビューを行いました。ヨーロッパの教育機関におけるデジタル技術活用の先進事例や導入する上での課題を知ることができました。また、ドイツとフィンランドの大学では、デジタル技術の活用にあたって必要な企画立案から導入後に至るまでのプロセスや思考について学び、自身の研究をさらに深めることができました。

ついた力

思いきり力

留学前は、英語での会話について「間違えたら恥ずかしい」「うまくいかなかったらどうしよう」といった不安から、自らコミュニケーションを取りにいくことに勇気を持てませんでした。しかし、留学中に出会った友人たちと交流を深めていく中で、自分の英語力に完璧を求める必要はなく、ある程度のビジョンを持ったら思いきって話し始めてしまえば意外と伝わるということに気づき、思いきって動く力を培うことができたと感じました。

今後の展望

留学を通して、教育分野におけるデジタル技術活用の中でも生成AIの活用が発展途中であることを実感し、現在はこれをテーマとして卒業研究を進めています。また、卒業後は大学院に進学し、この研究をさらに深める予定です。
教育・研究分野における生成AIの活用可能性を広げ、より効果的な学びの一助になればと思います。

留学スケジュール

2024年
9月~
2025年
8月

ドイツ(ブラウンシュヴァイク)

ドイツのブラウンシュヴァイク工科大学に留学し、ドイツ語、英語、情報学についての講義を受講し、語学力の向上及び情報学の知識習得を目指しました。
住居は大学生協のような団体が提供している学生寮で、私を含む男女混合4人シェアフラットでした。フラットメイトや友人たちと共有スペースでお互いの国のごはんを作りあったり、一緒にクリスマスマーケットに行ったりした経験はとても楽しく、貴重だったと感じています。
また、現地の人たちとの言語学習交流会に毎週参加し、継続的な言語学習に努めました。交流会で知り合った方の紹介で、日本文化発信イベントの運営にも携わらせていただき、お茶や着付けのコーナーを担当しました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

友人たちとのごはん
クリスマスマーケット
日本文化発信イベント
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2024年
9月~
2025年
8月

ドイツ(ブラウンシュヴァイク)

実践活動として、ドイツを中心とした博物館の現地調査及び、インタビュー調査を行いました。留学中は、12か国70館の博物館に訪れ、実際に現地で活用されているデジタル技術について調査し、まとめました。また、そのうちいくつかの博物館ではインタビュー調査を受け入れていただき、デジタル技術を導入するうえでの課題や現状についてうかがうことができました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

博物館調査(ミニチュアワンダーランド)
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2025年
7月~
2025年
8月

フィンランド(エスポー)

フィンランドのエスポ―にあるアアルト大学で、デザイン思考を学ぶサマースクールに参加しました。グループワークでアイデア出しから設計、制作までを行い、最終日に成果発表を行いました。この講義を通して、デザイン思考やユーザー中心設計の手法、プロトタイピングを通じた問題解決のアプローチを学ぶことができ、デジタル教材やコンテンツの設計において求められる「ユーザー視点の構築」や「デザインの思考方法」の観点を深めることができました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

アアルト大学構内
サーモンスープ
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

現地で文化発信イベントの企画・運営をやられている方と知り合い、様々なイベントにボランティアとして参加させていただきました。帰国前最後のイベントでは、運営の仕事にも協力させていただき、留学前には想像できなかった責任のある仕事に携わることができました。実際に参加者の方々が楽しんでいる様子を見ることができ、とてもうれしかったです。最後まで優しくサポートしてくださったことにとても感謝しています。

日本文化発信イベント(着物コーナー)

インタビュー先の博物館探し

  • 留学先探し : その他教育機関(専門学校など)

実践活動として、デジタル技術を導入している博物館へのインタビューを目指していましたが、受け入れ先が見つからず難航していました。問い合わせメールを何件も送っていたのですが返信をもらえず、先輩トビタテ生の方に相談したところ、スライドを作成して送るようアドバイスをいただきました。
そこで、自分の研究内容や何を知りたいかなどを簡単に説明したスライドを作成し、添付して再度問い合わせたところ、2館の博物館からインタビューを承諾していただくことができました。
相手の方にとって、私は外国人学生のひとりにすぎないということを改めて実感するとともに、だからこそ、一つのメールに伝えたい内容をいかに簡潔にわかりやすく入れ込むのか、また、どれだけ熱意があるのかを伝えることが大切だと感じました。

留学前にやっておけばよかったこと

留学先で使う言語の勉強をもっとやっておけばよかったと思います。実際に留学を始めると、自分が思っていたよりも理解できなかったり、話せなかったりすることに衝撃を受けました。特に、現地でのビザや入学手続きといった重要な手続きは留学初期でやらなければならず、自分がすべて理解しきれているのか常に不安でした。そのような時により的確な言葉を使って質問や相談ができたら良かったと思いました。

留学を勧める・勧めない理由

留学は本当におすすめです。自分の研究をさらに深められるだけでなく、留学前には想像できなかった貴重な経験を得ることができました。

これから留学へ行く人へのメッセージ

自分がやりたいと思ったことはやってみることが1番だと思います!みなさんの留学応援しています!