留学大図鑑 留学大図鑑

えり子

出身・在学高校:
出身・在学校:
法政大学
出身・在学学部学科:
社会学部
在籍企業・組織:


最終更新日:2025年05月07日 初回執筆日:2025年05月07日

子ども・若者の居場所作りの可能性

留学テーマ・分野:
フィールドワークとボランティア
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • フィンランド・イギリスのユースセンター約20か所
  • イギリス・フィンランド
  • ヘルシンキ・ロンドン
留学期間:
4か月
総費用:
1,500,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表/新・日本代表プログラム」 590,000円
  • キーエンス財団 がんばれ!日本の大学生 応援給付金 300,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<英検2級、TOEIC700点> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

子ども・若者の居場所の可能性を考えるというテーマで、子どもや若者が放課後に訪れるような居場所を訪問し、運営のお手伝いをしたり、1人の若者として時間を過ごしたりしました。特に自分が関心を持っていた子ども・若者が文化活動に触れることのできる居場所を中心に、4か月で2か国のユースセンター約20か所を回りました。
私の留学テーマは所属しているゼミナールが深く関わっていて、ゼミナールの教授と相談しながら計画を進めました。フィンランドではヘルシンキ市の公的なユースサービスに関わっている方と知り合うことができたので、その方々と相談しながらどこに受け入れてもらうかを決めました。2週間ごとに居場所と担当してくださる方を変えて、それぞれの方が自分の担当領域で色々な場所や人を私に会わせようとしてくださいました。イギリスでは2つの居場所の責任者の方と知り合うことができたので、それぞれの居場所にじっくり滞在しました。多くの場所を訪れたことで、それぞれの場所の個性を感じ、国ごとの違いを発見することができました。

留学の動機

大学のゼミナールにおいて「子ども・若者の育ちの環境を考える」というテーマで大学近辺の居場所支援を行っている団体に対してインタビュー調査を行う共同研究をしていました。その中で、より子ども・若者の居場所支援に力を入れてきた国があると知り、実際に自分の目でそのような居場所を見てみたい、日本の居場所支援をよりよくする方法を考えたいと思い、留学を決めました。

成果

大学生という今だからできた経験でした。大学生は、年齢的に子ども・若者という居場所支援の対象者と居場所で働く人の間ぐらいです。だからこそ、居場所を訪れる若者たちにさほど警戒されず、多くの場所ですぐに馴染むことができました。そして、若者たちが心を開いてくれるからこそ、聞ける話も多くありました。それを繰り返した結果、4か月で約300人とコミュニケーションを取ることができました。

ついた力

挑戦力

実践活動のみの留学だったので、期間中は日本人とほぼ会わず、それぞれの居場所にも自分と同じ立場の人はいない状況でした。その中で、とりあえず動いてみたり、知りたいことを伝えたりしたことで多くのことを学び、その場に馴染むことができたと感じています。私が訪れたそれそれの場所が私の挑戦そのものを受け入れて褒めてくれたから、怖いと思ったこともやったことがなかったことにも挑戦することができるようになりました。

今後の展望

子ども・若者や文化と関わる仕事をしていきたいと考えています。そのためにまだまだ足りない学びがあると感じるので、留学で得た力やご縁を活かせるように、お世話になった方に恩を返せるように活動していきたいと思っています。

留学スケジュール

2024年
10月~
2024年
11月

フィンランド(ヘルシンキ)

ヘルシンキ市が子ども・若者向けに行っている居場所支援の現場を2か月にわたって訪問させていただきました。様々なテーマを持った居場所があるため、2週間ごとで活動先を変えることで多様な場所と人に出会いました。それぞれ演劇、図書館、学校、芸術をテーマにしている場所を訪れ、活動に入らせてもらったり、スタッフや利用者にお話を聞いたりしました。また、日本を紹介するためにお好み焼きづくりやお茶会も行いました。
滞在期間が2か月だったため、家を借りるのではなくホステルで暮らしていました。ホテルとアパートの間ぐらいの感覚でいられる場所で過ごしやすかったです。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

出会った子どもたちとお別れする時にグループハグ!
11月中旬に雪が降り始めました
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2024年
11月~
2025年
1月

イギリス(ロンドン)

ロンドンの2つのユースセンターで活動しました。1か所目ではほぼスタッフとして毎日少しずつミッションをもらいながらセンターを訪れる子ども・若者と関わりました。イギリスの学校について子どもたちから教えてもらったり、日本の学校や文化について教えたりし、活動を終えるときには寄せ書きをいただきました。2か所目ではこれまでは触れてこなかった施設の外に出て行う形のユースワークに触れたり、ロンドン全体の子ども・若者支援について教えてもらったりしました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

お世話になったユースセンター
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

留学中に、自分を勇気づけてくれたモノ・コト

フィンランドに滞在し始めて2日目の出来事です。次の週からの活動場所であるOodiというヘルシンキで一番大きな公共図書館のユーススペースを見学に訪れました。まだ自分にできることが分からず暇を持て余していた時、女の子2人組がユーススペースにやって来たのですが、その内の1人が日本語の本を手にしているのが目に入りました。日本にいるときはあまり知らない人に声をかけない私ですが、どうしても気になりその子に声をかけました。するとその子は日本に留学したことがあり、日本語の勉強を今も続けていることが判明!会話が弾んで仲良くなり、留学中にその子のお家にも招待してもらいました。
フィンランドに日本でしか使えない日本語を真剣に勉強している人がいると2日目で知ることができたのは私にとってとても大きかったですし、自分が話しかけたことで仲良くなれたこともその後の留学生活で積極的に動こうと勇気が持てる経験になりました。

彼女と出会った図書館Oodiです

I don't speak Finnish...

  • 語学力 : その他の言語

私が訪れたフィンランドの公用語はフィンランド語とスウェーデン語で、ほとんどの人が英語を話すことができますが、時々英語の苦手な方も……特に子どもたちの中にはまだ英語を習い始めたばかりという子も多くコミュニケーションに苦戦することもありました。せっかく来たのだからとYouTube等を活用して少し勉強し、自己紹介はフィンランド語でするなど積極的に学ぶ姿勢を見せることで、相手も英語が得意でなくても頑張ってコミュニケーションを取ろうとしてくれることが多かったです。
また、日本文化が人気で私が日本人とわかるとこんにちはとかありがとうと声をかけてもらえることもありました!会話においてはその言語の流暢さではなく、コミュニケーションを取ろうとする姿勢が大切だと感じる日々でした。

これから留学へ行く人へのメッセージ

後悔のない充実した留学になるよう、あらゆる準備は欠かせません。が、準備すればうまくいくわけではないというのも留学の面白い所だと思います。留学の目的や絶対に達成したいことといった芯はしっかりと持ちつつ、臨機応変に楽しんで乗り越えることで素敵な経験ができるはずです。日本から飛び出す不安、普段と違うところで活動する怖さを乗り越えた先にそこでしか得られないあなただけの経験が待っていると思います!